獣医師　吉永美紀夫

～ごあいさつ～
　医療の進歩により、治療方法の選択肢がふえ、飼い主様のニーズも多様化してきました。より高度な専門治療を希望される方や、維持治療・緩和治療のみ希望される方。
動物に納得のいく医療を受けさせるためには、病院側がわかりやすい説明をすることが大前提ですが、それだけでは医療は一方通行になってしまいます。
　納得の医療を実現するには、飼い主様と私共の間において、充分なコミュニケーションと信頼関係の構築が必要です。「こんな質問して良いのだろうか？」「疑問はあるけど今度にしよう」とモヤモヤをためていませんか？
どうか飼い主様にも、ぜひ「ガッツ」をお持ちいただきたいのです。

まずは『スマート受診のご案内』をご覧のうえ、受診の機会を大切にしてください。そして診察・説明のあと、疑問があれば遠慮なくご質問ください。疑問の解決は考えに方向性を与えます。
そしてどのような選択をしたにせよ、以降の治療に向き合いやすくなります。
　それぞれのご希望に沿えるよう、治療の選択肢をお示ししたいと思っております。動物のために最善の方法は何か、一緒に探っていきましょう。
　愛猫２頭、大阪府出身。

獣医師　吉永冬子
漢方・鍼灸、歯科担当
私は高齢出産を機に体に様々な不調を感じるようになり、外来担当をお休みしていた時期があります。症状に合わせて複数の病院を受診しましたが、西洋医学主体の病院では個々の症状の関連性を見い出すことは難しく、また検査には引っかかってこない不調に対するケアの方法が分からず不安を感じていました。

そんなとき、中医学は体全体のバランス（虚実や寒熱など）を整えることで自然治癒力をひきだし、同じ病気であっても体の状態に応じて患者ごとに治療方法が異なることを知りました。中医学の勉強を始めてみると、これまで感じていた個々の症状に関連性が見えてきて、養生の大切さを認識するようになりました。

現在は西洋医学に代替医療（鍼・温灸・動物用漢方内服・漢方オイルの外用など）を組み合わせて、治療や養生をご提案しています。
椎間板ヘルニアなど運動器疾患については、手術を希望されない場合の保存治療のほか、手術後の再発防止としてのメンテナンスも行います。またストレスがベースにある体の不調や、加齢による元気不足、認知症など、これまでの西洋学的なアプローチでは対応の難しかった症例に対しても、QOLの向上に向けたご提案をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。青森県出身。