肉球チェック結果 気虚 元気がなくて、疲れやすいワンちゃん・猫ちゃん 「気」の量が不足していて、元気が出ない状態です。漢方では「気虚(ききょ)」と言います。
【症状】
疲れやすくなり、あまり動きたがらない。常に寝ているか、横になっていることが多い。目に輝きがなくなる、食が細い、動悸・息切れがある。
【かかりやすい病気と体質】
皮膚のたるみ、体力の低下、虚弱体質、
胃腸が弱い、風邪をひきやすい。
【原因】
ストレスや加齢、運動のし過ぎ、手術の後や慢性の病気などによる体力の低下。
【食養生に適した食材】
もち米・じゃがいも・かぼちゃ・鶏肉・栗
肉球チェック結果 血虚 血液不足で、肉球が乾燥ぎみのワンちゃん・猫ちゃん 血液が不足していて、体に栄養が行き届かない状態です。漢方では「血虚(けっきょ)」と言います。
【症状】
血液が不足しているため体内に十分な栄養が行き届かない。お腹の毛の生えていない部分の皮膚が白っぽくなる。耳の内側の色が悪い。めまいや立ちくらみがする。血圧が低くなる。
【かかりやすい病気と体質】
貧血、眼病になりやすい、皮膚の乾燥、手足のしびれ、冷え、不眠。
【原因】
適正な栄養が十分に摂れていたいため。
【食養生に適した食材】
黒米・鹿肉・牛肉・レバー・ほうれん草
肉球チェック結果 瘀血 血液ドロドロで、元気がないワンちゃん・猫ちゃん 血液がドロドロになっていて、血流が悪い状態です。漢方では「瘀血(おけつ)」と言います。
【症状】
血液がドロドロのため血流が悪く、舌に瘀斑(おはん/瘀血によって皮膚表面や舌にできる斑点やシミ)が現れることもある。疲れやすい。
【かかりやすい病気と体質】
循環器系の病気、腫瘍、皮膚病。
【原因】
ストレスや運動不足、脂っぽいフードの摂り過ぎ。
【食養生に適した食材】
鮭・鰯・桃・サンザシ・サフラン
肉球チェック結果 気滞 イライラして、機嫌が悪いワンちゃん・猫ちゃん 「気」の巡りをコントロールする機能が乱れています。漢方では「気滞(きたい)」と言います。
【症状】
興奮しやすくイライラしている、怒りっぽい、緊張により体が冷えやすい。
目の充血、体は細く筋肉質。
【かかりやすい病気と体質】
冷え性、神経質で不安症傾向。
【原因】
運動不足、ストレス、神経質で些細なことに興奮するタイプや食べ過ぎのワンちゃんに多い。
【食養生に適した食材】
しそ・春菊・陳皮・ウコン
肉球チェック結果 陰虚 渇いて、のぼせやすいワンちゃん・猫ちゃん 体に必要な潤いが不足して、体か渇いている状態です。漢方では「陰虚(いんきょ)」と言います。
【症状】
体が熱いため寒い日でも水を頻繁に飲む。体の火照りのため舌が赤くなる。
皮膚の乾燥。目、鼻、唇の乾燥。体毛に艶がない。
【かかりやすい病気と体質】
暑がり、自律神経の異常、痩せた犬に多い、便秘。
【原因】
自律神経のバランスの崩れ。体の水分不足。
【食養生に適した食材】
豚肉・鶏卵・牡蠣・白きくらげ・クコ
肉球チェック結果 陽虚 寒がりで、元気がないワンちゃん・猫ちゃん 虚弱体質で、体がいつも冷えている状態です。漢方では「陽虚(ようきょ)」と言います。
【症状】
寒がり。低体温のため抱いても温かさを感じない。食欲不振。頻尿。
【かかりやすい病気と体質】
虚弱体質で冷え性、むくみ、被毛が抜けやすい、筋肉がたるみやすい、
低体温のため病気にかかりやすい。
【原因】
慢性的な病気や老化。虚弱体質。
【食養生に適した食材】
さつまいも・海老・羊肉・クルミ・シナモン
肉球チェック結果 痰湿 代謝が悪くて、むくんでいるワンちゃん・猫ちゃん 「津液」の代謝が悪く、体内に水分が過剰な状態です。漢方では「痰湿(たんしつ)」と言います。
【症状】
代謝異常で老廃物が体内に溜まりやすく、むくみがある。
津液がドロドロの状態。下痢、頻尿、吐き気。
【かかりやすい病気と体質】
肥満または水太り、代謝異常、脂質以上、糖尿病、高血圧症。
【原因】
肥満のワンちゃんに多い。脂っぽいフードの摂取などの栄養過多。
【食養生に適した食材】
緑豆・きゅうり・ごぼう・冬瓜・ハトムギ
肉球チェック結果 津液不足 乾燥ぎみで、カサカサのワンちゃん・猫ちゃん 体内の水分が不足して、乾燥している状態です。漢方では「津液不足(しんえきぶそく)」と言います。
【症状】
皮膚や被毛がカサカサになる。目、鼻、口の周りなどの粘膜が乾燥する。
尿の量が減り、便秘がちになる。のどが渇く。
【かかりやすい病気と体質】
乾燥肌、ドライアイ。
【原因】
老化、疲れ過ぎ、慢性疾患、果物など体を冷やす食材の過剰摂取。運動のし過ぎ。
【食養生に適した食材】
豆腐・豆乳・豚肉・梨
肉球チェック結果 健康 健康なワンちゃん・猫ちゃんです! 元気なワンちゃん・猫ちゃんです。ただし油断は禁物。漢方(中医学)では、病気と言うほどではないけれど、病気に向かいつつある状態を指す「未病」という言葉があります。「なんだか元気なさそうだな」と思ったら、それは病気のサインかもしれません。大切な家族との楽しい時間をできるだけ長く過ごせるように健康にはくれぐれも気をつけてあげてください。 監修:獣医師 石野孝 / 中医師 楊達